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甜麺醤ってどんな食材?使い方やない時の代用方法をご紹介!

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中華料理のレシピをみるとよく目にする甜麺醤(テンメンジャン)。日本の家庭料理で使う機会は多くない調味料で「甜麺醤の名前は知っているけどそもそもどんな調味料なの?」と思われる方も多いでしょう。

本記事では、甜麺醤の特徴や使い方についてご紹介します。甜麺醤について知りたい方や甜麺醤の代用レシピを探している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

甜麺醤とは

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甜麺醤(テンメンジャン)とは、小麦粉(大豆)に麹や砂糖、香辛料を混ぜて発酵させた調味料のことで、主に中華料理で使われる調味料です。

甜麺醤の甜は甘い、麺は小麦粉、醤は味噌を意味しています。別名「中華味噌」と呼ばれ主原料は小麦でコクと甘みがある味噌です。

辛さはないため、辛いものが苦手な人やお子様でも安心して食べられますよ。見た目は濃い茶褐色もしくは黒色をしており、ドロッとした粘り気が特徴です。

そのまま食べられるため、回鍋肉や野菜炒めの味付けだけでなく、北京ダックのソースや生野菜につけて食べるのもおいしいですよ。

中華に使われる主な調味料

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中華料理に使われる調味料は、甜麺醤だけではありません。ここでは甜麺醤と比較しながら、以下の3つの中華系調味料について説明します。

豆板醤

豆板醤は、そら豆に麹や赤唐辛子、塩を加えて発酵させた唐辛子味噌です。唐辛子の辛さと塩気が特徴で、中華料理の中でも特に「四川料理」に欠かせない調味料です。麻婆豆腐のような炒め物はもちろん、タレや煮物としても使えます。

例えば、蒸したお肉に豆板醤と香味野菜を合わせたタレをかけると、香味野菜の香りと豆板醤のピリッとした辛さが絶妙なハーモニーを作り出してくれるでしょう。豆板醤は加熱なしでも食べられますが、加熱するとさらに豆板醤の旨味と香りが引き立ちます。

油と一緒に炒める場合は、火力が強すぎると豆板醤がはねてしまうため、火加減には注意しましょう。甜麺醤と同じくコクや旨味を感じられる調味料ですが、豆板醤は辛さが欲しい時におすすめの調味料です。

コチュジャン

コチュジャンとは赤唐辛子や麹、米(もち米)や塩などを混ぜ合わせて発酵させた唐辛子味噌の調味料で米を麹で糖化させ、唐辛子を加えて熟成させたものとなっています。

唐辛子の辛みだけでなく甘味もあるため、比較的食べやすい調味料です。朝鮮半島が発祥で韓国料理の定番の調味料となっています。

コチュジャンは加熱せずにそのまま食べられるのでビビンバに混ぜたり、野菜やお肉にそのまま乗せたりしてもおいしいですよ。またコチュジャンは水に溶けやすいので、スープや鍋料理にもおすすめです。

地域や家庭、メーカーによって甘さや辛さが異なるため、コチュジャンを使う際には味をみて量を加減するといいでしょう。コチュジャンは見た目が豆板醤とよく似ているものの、豆板醤が辛さが際立つのに対して、コチュジャンは甘さが際立ちます。

そのため甜麺醤は甘口味噌、コチュジャンは辛口味噌といえるでしょう。

豆豉醤

豆豉醤(トウチジャン)は、豆鼓をペースト状にしたものに塩や唐辛子やニンニクを加えた調味料です。「豆鼓(トウチ)」とは、塩や麹などを入れて発酵させた黒豆のことで旨味や塩気があるため炒め物や蒸し料理によく使われます。

豆鼓醤と豆鼓の名前は似ていますが豆鼓醤は調味料、豆鼓は食品のことを指すので混同しないよう注意しましょう。

豆豉醤は、味噌のようにそのまま料理に加えて使えます。唐辛子入りの豆豉醤は辛さがある一方で、豆鼓醤は豆鼓と塩、ニンニクのみで作られており辛くありません。

本格的な中華料理を作る際に豆豉醤を入れると一気に風味が増し、本格的な味に仕上げられるでしょう。

豆豉醤は甜麺醤やコチュジャンのような甘さ、豆板醤のようなピリッとした辛さはありませんが、炒め物・煮物・蒸し料理など幅広い料理に塩気や風味、旨味を追加してくれる調味料です。

甜麺醤の代用アイデア3選

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「中華料理を作ろうと思ったのに肝心の甜麺醤がない!」そのような場合は、家にある調味料を使って代用できます。ここで以下の3つの調味料で代用する方法をご紹介します。

  • 味噌
  • オイスターソース
  • 焼肉のタレ

分量の目安やコツも合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

味噌を使う

甜麺醤は、家庭に常備されていることが多い「味噌」を使って代用ができます。 日本で販売されている甜麺醤は赤味噌ベースが多いためおすすめは赤味噌ですが、八丁味噌やご家庭にある味噌を使うのももちろん可能です。

醤油や砂糖の量を調整するとより本格的な味や好みの味に近づけられます。

味噌によっては辛口のものもあるため、その場合には砂糖の量を調節するとよいでしょう。ここでは、味噌の種類別におすすめの分量目安を紹介します。

赤味噌の場合

【材料】

  • 赤味噌 大さじ1
  • 醤油  小さじ1/2
  • 砂糖       大さじ1/2
  • ごま油   小さじ1/2

八丁味噌の場合

【材料】

  • 八丁味噌 大さじ1
  • 醤油      小さじ1/4
  • 砂糖           小さじ1/4
  • ごま油       小さじ1/2

その他味噌の場合

【材料】

  • 味噌   大さじ1
  • 醤油      小さじ1/2
  • 砂糖           小さじ1/2
  • ごま油       小さじ½

混ぜるだけでもよいですが、弱火にかけるとより本格的な味に仕上がります。味噌と醤油という2種類の発酵調味料に砂糖の甘さとごま油の風味がプラスされるため、味に深みやコクがあります。

他の代用品と比較すると、最も甜麺醤に近い味わいになるでしょう。回鍋肉やジャージャー麺など味付けのメインに甜麺醤を使いたい料理には、味噌を代用品として使うのがおすすめです。

オイスターソースで代用する

オイスターソースはその名の通り、牡蠣の旨味を原料として作られたソースで、甜麺醤ほどの甘さはありませんが、代用は可能です。オイスターソースと味噌、砂糖をそれぞれ大さじ1ずつ合わせると甜麺醤のような味わいに近づきます。

オイスターソースの旨味と味噌のコクが絶妙な味わいを、また砂糖を入れることで甘さも感じられ、より甜麺醤に近づけられるでしょう。

オイスターソースの塩気がやや強めに感じられる場合には、砂糖の量を増やすとよいですよ。甜麺醤の代用品としてオイスターソースを使用する場合は、回鍋肉などの炒め物がぴったりです。

焼肉のタレで代用する

甜麺醤は、焼肉のタレでも代用可能で、焼肉のタレ大さじ1に対し、砂糖またはフルーツピューレを少しずつ加えて好みの味わいに仕上げましょう。

焼肉のタレに砂糖を入れると甜麺醤の甘さに近づけられます。また林檎やパイナップル、梨などのフルーツピューレがある場合はフルーツピューレを入れるのもおすすめです。

砂糖よりもフルーツピューレの方が甜麺醤の甘さにより近づけられるでしょう。甜麺醤を代用する場合には、食中毒を防ぐために当日中に使い切るようにしましょう。

甜麺醤を使ったおすすめレシピ

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甜麺醤を使った代表的なレシピ3つをご紹介します。

  • 麻婆豆腐
  • 回鍋肉
  • ジャージャー麺

どれも甜麺醤のコクと甘味が堪能できるレシピなのでぜひ作ってみてくださいね。では、順番に解説していきます。

麻婆豆腐

麻婆豆腐(マーボー豆腐)は豆腐とひき肉、ネギなどに甜麺醤や豆板醤、花椒などを入れて炒め煮した料理で家庭でも簡単に作れるため、日本でも人気の中華料理の1つです。麻婆豆腐を作る際に甜麺醤を入れると、やさしいコクのある味に仕上がります。

麻婆豆腐は、甜麺醤の発祥の地である中国・四川省でも伝統的なメニューで、本場の麻婆豆腐は花椒が効いており、口に入れるとビリビリと痺れるような刺激があるのが特徴です。

本格的な麻婆豆腐を作りたい方や辛いもの好きの方は、甜麺醤だけでなく豆板醤や花椒を加えるとより本場の麻婆豆腐に近づけることができるでしょう。

一方で、辛いものが苦手な方や日本の家庭料理で食べるような麻婆豆腐を作りたい方は、辛味調味料を入れないレシピがおすすめ。豆板醤や花椒を入れない麻婆豆腐のレシピであれば、辛いものが苦手な方やお子様も美味しく食べられるでしょう。

回鍋肉

麻婆豆腐と同じく、回鍋肉(ホイコーロー)も中国・四川料理の定番料理です。キャベツや長ネギ、ピーマンなどの野菜と豚肉を炒めて甘辛い味噌で味付けします。この甘辛い味噌として甜麺醤を使うことで、一気に本格的な味に変化します。

レシピによっては甜麺醤にオイスターソースや紹興酒、豆板醤を加えるレシピもあり、より一層しっかりとした味の回鍋肉を作れるでしょう。

回鍋肉は、「調理した肉を再び鍋に戻す」という調理方法が名前の由来の1つとしていわれています。材料を一気に炒めるよりは手間も時間もかかりますが、その名のとおり先にお肉の下処理をしてから、野菜と一緒に炒めることでより格別な回鍋肉を作ることができるでしょう。

ジャージャー麺

ジャージャー麺は中国の山東省が発祥の「炸醤麺(ジャージアンミエン)」が元となった料理です。豚ひき肉や牛豚合いびき肉に椎茸やたけのこを加えて炒め、甜麺醤や豆板醤などの調味料と合わせた肉味噌を、中華麺やうどん、そうめんの上にかけて食べます。

甜麺醤の甘さとコクのある味わいに、豆板醤の辛みが良いアクセントになりますよ。辛さが足りないと感じる場合には、豆板醤やラー油、唐辛子を追加するのもおすすめです。

味が濃いと感じる場合や辛いものが苦手な場合には、甜麺醤や豆板醤の量を減らすといいでしょう。千切りにした長ネギやきゅうりを合わせるとより一層おいしく食べられます。

まとめ

本記事では、甜麺醤や中華料理に使われる調味料、甜麺醤の代用品やおすすめレシピについて詳しく解説しました。

甜麺醤は、小麦粉(大豆)に麹や砂糖、香辛料を混ぜて発酵させた甘味とコクがある中華調味料のことで中華料理の定番調味料です。

甜麺醤を使うとお料理にコクがうまれ、本格的な味に仕上がります。家に甜麺醤がない場合には味噌やオイスターソース、焼肉のタレで代用することも可能です。麻婆豆腐や回鍋肉などの中華料理を作る際にはぜひ、甜麺醤やその代用品を使ってみてくださいね。

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