ハヤシライスにおすすめの具材まとめ!作り方のコツやアレンジ方法をご紹介!
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子どもから大人まで幅広い年代から人気の「ハヤシライス」。最近では市販のルーの種類も豊富になり、家庭料理の定番として親しまれています。
カレーやシチューに比べると具材のバリエーションの少ないイメージですが、実はさまざまな食材と相性がよい料理です。
本記事ではハヤシライスにおすすめの具材をご紹介します。アレンジ方法も解説するのでぜひ参考にしてくださいね。
ハヤシライスってどんな料理?
ハヤシライスは薄切りの牛肉と玉ねぎ、デミグラスソースを煮込んで作る料理で、明治時代に発祥した洋食メニューのひとつです。
名前の由来にはっきりとした起源はなく、「イギリス料理の『ハッシュドビーフ』が訛った」「ハヤシという名前のシェフが考案した」など、諸説あります。
洋食レストランや老舗ホテルのメニューとして知られるハヤシライスですが、最近ではスーパーでもさまざまなルーが販売されており、身近な家庭料理のひとつとなっています。
ハヤシライスに使われる定番食材3選
ソースがメインのハヤシライスは、ほかの煮込み料理と比べると具は非常にシンプルなのが特徴で、基本的には以下の3つとされています。
- 牛肉
- 玉ねぎ
- マッシュルーム
いずれもハヤシライスの深いコクと甘みを引き出すのに欠かせない食材です。では、順番に解説します。
牛肉
ハヤシライスは牛肉がメインで作られることが多く、一般的には薄切りやこま切れが使用されています。レシピによってはスネ肉やモモ肉を使うこともあります。コクと旨味を出すのに欠かせない牛肉ですが、栄養価が高いのも特徴のひとつ。
たんぱく質はもちろん、ビタミンやミネラルも豊富に含まれています。特に注目したいのがビタミンB12と鉄分・亜鉛です。ビタミンB12は赤血球の生成に必要な成分で、不足すると貧血につながる可能性があります。
鉄分は赤血球の材料であるヘモグロビンを構成しており、体内に酸素を巡らせる重要な栄養素です。このふたつの成分は貧血の改善や疲労回復に効果的で、さらに同様に牛肉に多く含まれる亜鉛が身体の免疫力を高めてくれます。
玉ねぎ
ハヤシライスの甘みを引き出してくれる玉ねぎは、硫化アリルが豊富です。玉ねぎに含まれる硫化アリルは主に2種類あり、プロピルメチルジスルフィドとアリシンにわかれます。
プロピルメチルジスルフィドは血栓予防に効果的な栄養素で、コレステロールの代謝に作用するため血液をサラサラにしてくれる働きがあります。
アリシンは摂取により血行促進が期待でき、血管を拡張する作用があることから動脈硬化の予防につながるとされている成分です。これらの硫化アリルは熱に弱い性質があるため、調理によって本来の含有量より数が減るものの、完全に消えはしません。
加熱された硫化アリルは「プロピルメルカプタン」という胃の機能を保護する成分に変化するため、加熱調理にも大きなメリットがあります。
マッシュルーム
牛肉、玉ねぎが基本の具材として知られていますが、マッシュルームを使ったレシピも多く見られます。マッシュルームは旨味成分であるグアニル酸が豊富でシイタケの約3倍ともいわれており、ハヤシライスに入れることで味にさらなる深みが加わります。
体内の水分を調整するカリウムが多く含まれているため高血圧予防を期待できるほか、脂質の代謝を促すビタミンB群も豊富です。
さらに食物繊維の含有量が多く、腸内環境を整える作用があります。栄養価が高いマッシュルームは、独特の歯ごたえと食感があるため食事のアクセントとしても人気です。保存がきく水煮缶も多く市販されているので、せひ取り入れてみてください。
ほかにもおすすめの食材
風味豊かで濃厚なハヤシライスですが、具材を変えるとさらにその奥深さを楽しめます。じっくりと煮込むからこそ、食材の旨味を引き出して余すことなく調理ができますよ。ここからは、ハヤシライスにおすすめのアレンジ具材を紹介します。
豚肉
牛肉のイメージが強いハヤシライスは、豚肉での調理もおすすめです。牛肉に比べてあっさりと軽い風味が楽しめます。豚肉は肉類の中でも特にビタミンB群などの栄養価が高い食品です。なかでもビタミンB1が豊富で、牛肉の約10倍ともいわれています。
このビタミンB1は糖質の代謝を助ける働きがあり、疲労回復に効果が期待される栄養素です。また玉ねぎに含まれる「アリシン」とも相性がよく、一緒に食べると吸収率が上がるため、効率よく栄養を補えます。
また、豚肉に含まれる脂肪分の半分以上は不飽和脂肪酸で、動脈硬化を予防したり中性脂肪値を下げたりする機能があるとされています。豚肉は牛肉に比べて安く手に入ることが多いので、ぜひ気軽に取り入れてください。
ウインナー
気軽に入手できて保存もきくウインナーは、食卓の大きな味方の1つ。パリッとした皮の食感と旨味の詰まった肉汁が特徴で、煮込み料理との相性も抜群です。ウインナーを使えばより短時間で簡単に調理ができます。
スーパーで売られているウインナーは主に豚肉や鶏肉が使用されており、タンパク質やビタミン類といった栄養素が豊富に含まれています。一方で商品によって含まれる添加物や調味料は異なり、その成分もさまざまです。
ほかの具材と一緒に調理することで、バランスよく栄養を補いましょう。
鶏肉
ハヤシライスをあっさりとヘルシーに楽しみたいなら、鶏肉がおすすめです。ほかの肉類に比べてクセがなく淡白な味わいなので、濃厚なソースとも相性抜群。煮込むことでしっとりと柔らかな肉質を楽しめます。
鶏肉は低カロリーかつ高たんぱくで、ビタミン類も豊富な食材です。筋肉の修復や成長を促し、爪や髪といった身体の細部まで形成する重要な役割を担っています。
たんぱく質に作用するビタミンAをはじめ、ビタミンB群、ビタミンKなどの栄養素も多く含まれているため、身体の機能を整えるのに効果的です。部位によって含まれる栄養素や味、食感が変わるので、お好みに合わせて調理してください。
えび
香り豊かで食べ応えもあるえびは、ハヤシライスと相性がよく、シーフードの風味とプリっとした食感が楽しめます。えびの赤い色素は「アスタキサンチン」という成分で、強い抗酸化作用があることで有名です。
紫外線から肌を守る効力はビタミンCの90倍といわれており、強力なアンチエイジングが期待できます。また、脳機能を改善する働きもあり、記憶力や集中力を高めてくれます。
さらに内臓脂肪や皮下脂肪を抑えてくれるので、生活習慣病の改善にも効果的です。そのほかにも筋肉の成長に欠かせないタンパク質や高血圧を予防するタウリン、精力をつけるアルギニンなど、えびには健康効果が高い栄養素を豊富に含んでいます。
きのこ
デミグラスソースとの相性がいいきのこも、ぜひ具材として取り入れてみましょう。きのこは脂質がほとんどないため、低カロリーでヘルシーな食材です。
しかしながら多くの栄養素を含有しており、代謝を助けるビタミンB群や、骨を丈夫にするビタミンDが豊富に含まれています。ヒトの体内で合成できない必須アミノ酸の量も多いので、積極的に摂取しましょう。
また、きのこ類はキャベツやレタスをはるかに上回る豊富な食物繊維を含有しています。腸の機能を整え、糖尿病などの生活習慣病を予防する働きがある食物繊維は、意識して取り入れたい栄養素です。
健康的で食べ応えもあるきのこは、下処理が不要な点も魅力のひとつ。気軽に調理に加えてみてください。
なす
クセがなくどのような料理にも合わせやすいなすは、ハヤシライスに入れてもおいしく味わえます。煮込むことでとろけるような食感になり、ソースが馴染んで食べやすくなるのが特徴です。
なすの紫色には「ナスニン」というポリフェノールが含まれており、強い抗酸化作用が認められています。コレステロールの吸収を抑えるなど生活習慣病を予防する働きがあるほか、老化防止の効果も期待されている成分です。
ナスニンは水に溶けやすい性質を持っていますが、ハヤシライスは煮汁であるソースごと食べる料理ですので心配ありません。また、体内の塩分を排出するカリウムも豊富なので、高血圧の予防も期待できます。
ハヤシライスの保存方法
お鍋でたっぷりと作るハヤシライス。一度の食事では食べきれないという場合でも、保存方法に気をつければ翌日以降も楽しめますよ。ここではハヤシライスの冷蔵保存、冷凍保存の方法についてご紹介します。
冷蔵保存
ハヤシライスを冷蔵保存する場合は鍋から小分けの容器に移して、なるべく平たい状態で冷蔵庫に入れましょう。これはハヤシライスの粗熱をなるべく早く冷ますためで、食中毒の予防につながります。
ハヤシライスやカレーといった煮込み料理はウェルシュ菌という細菌が発生しやすく、腹痛や下痢といった食中毒症状を引き起こします。ウェルシュ菌は通常の加熱では死滅しないため、増殖させないのが重要です。
ハヤシライスを冷蔵する場合は、早急に冷やして冷蔵庫に入れるようにしましょう。冷蔵保存は一般的に3日程度が期限とされていますが、手作りの場合は入れた材料によって日持ちが変わるので注意が必要です。
特にまろやかさを出すために生クリームを使用した場合は通常より傷みやすくなるので、冷蔵でも2日以内には食べきるようにしてください。
冷凍保存
ハヤシライスをより長い時間保存したい場合は、冷凍で保存しましょう。冷凍保存をする際は一食分ずつ小分けにし、冷蔵の時と同様になるべく薄く広げてください。冷凍用の保存容器を使用する場合は、ラップを敷いてから入れるのがおすすめです。
容器への色移りを防ぐほか、ラップと容器の蓋で二重にすることでより空気に触れにくくできます。冷凍用の保存用袋に入れてもよいでしょう。
冷凍保存の期限はおよそ1ヵ月とされています。解凍の際は、電子レンジで時折かき混ぜながら十分に加熱してください。じゃがいもや人参を入れた場合は冷凍すると食感が悪くなり、風味が損なわれるので注意が必要です。
気になる場合はあらかじめ取り除いて冷凍する前に食べてしまうか、小さく潰してルーに溶かしましょう。
余った時のアレンジ方法
ハヤシライスはアレンジ方法も豊富で、さまざまな料理にリメイクできますよ。ここでは余った時のおすすめレシピを紹介します。
ドリアにする
ハヤシライスをドリアのソースに代用すると、いつもと違った味わいを楽しめます。耐熱容器にごはんを敷き、余ったハヤシライスをかけ、チーズやパン粉を振ってトースターで加熱するだけで完成です。
ハヤシライスはすでに調理されているので、加熱は焦げ目がつく程度でよいでしょう。お好みでパセリを加えると彩りがよくなるほか、卵を乗せてボリュームを出すのもおすすめです。
より本格的なドリアにしたい場合は、ハヤシライスの上にホワイトソースを乗せて調理するのもおすすめ。ハヤシライスの濃厚な風味とホワイトソースのまろやかさにチーズが絡まって、満足度の高い一皿になります。
パスタにする
ハヤシライスといえばごはんにかけるのが一般的ですが、パスタにかけてもおいしく楽しめます。定番のロングパスタ(スパゲティ)はもちろん、よりソースが絡みやすいペンネや平たいフィットチーネとも相性抜群ですよ。
茹でたパスタにソースとして絡めるだけなので、手軽に調理できます。お好みで粉チーズやパセリを合わせてください。
パスタは太りやすいというイメージがありますが、お米と比較すると血糖になるまでの消化が遅いので、炭水化物によく見られる血糖値の急激な上昇が起こりません。そのため過度なインスリンの分泌がされず、余分な糖の蓄積を防げます。
また、お米の3倍のカルシウムを含んでいるというデータもあるので、健康が気になる方はぜひパスタのアレンジレシピを試してみてください。
ハンバーグのソースにする
ハヤシライスをハンバーグのソースにすると、見た目も豪華な食べ応えのある一品に仕上がります。焼いたハンバーグに、余ったハヤシライスをそのままかけるのもよいですよ。
ハンバーグの中にチーズを入れたり、温野菜や茹で卵を添えたりするとよりボリュームを出せます。一般的なハンバーグは牛肉と豚肉の合い挽きが使用されており、栄養素も同様に脂質が多く含まれています。
ハヤシライスにマッシュルームなどのきのこ類を入れた場合、含有しているビタミンB6やナイアシンが脂質の代謝に作用するため、食べ合わせとして効果的といえるでしょう。ブロッコリーを加えるのもおすすめです。
そのほか鉄分やタンパク質も摂取できるので、ぜひ調理してみてください。
まとめ
ハヤシライスはさまざまな具材を入れて楽しめる汎用性の高い料理です。工夫次第で栄養価に変化をつけたり、味わいと風味をガラッと変えられます。作り置きすれば保存がきくのも嬉しいポイント。
アレンジ具材やレシピのバリエーションを増やして、ぜひご家庭でおいしいハヤシライスを楽しんでください。