ウォッカにはどのくらい種類がある?歴史からおすすめの飲み方までご紹介!
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アルコール度数の高いウォッカは、水割りやソーダ割りだけでなくストレートでも飲みやすいものもあります。しかしお店に行った際に種類の豊富さにどのようなものがあるのか、注文するのに迷ってしまう方も多いでしょう。
本記事ではウォッカの種類や歴史についてご紹介します。おすすめの飲み方もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
ウォッカとは
ウォッカは小麦や大麦、ライ麦やトウモロコシなどの穀物類や、じゃがいもなどの芋類などを原料とした高アルコールのスピリッツのことです。スピリッツはジンやラム、テキーラなどおもにカクテルベースとして活躍する蒸溜酒全般のことを指します。
ウォッカはスピリッツの一種でありロシアやアメリカ、東欧や北欧さらに日本などで造られています。ウォッカの種類は、無色透明なレギュラータイプと、果実や香草などで香りづけをした「フレーバードウォッカ」の2種類です。
ウォッカ・ジン・ラム・テキーラの4種類は「世界4大スピリッツ」と呼ばれており、ウイスキーやブランデー、焼酎もウォッカと同じスピリッツにあたります。汎用性が高く多くの銘柄をラインナップしており、飲み比べが楽しめることからさまざまな種類のカクテルベースとして使えるのが魅力。
カクテルには甘くて度数の低いものも多く、お酒が苦手な方でも気軽に頼めるものもあります。
ウォッカの歴史
ウォッカの起源は12世紀とウイスキーやブランデーよりも前で、ヨーロッパで一番はじめにできた蒸留酒になります。発祥はポーランドやロシアだといわれており、アルコール度数は40〜60度ほどの高さを誇り、スピリタスであれば90度超えもあるお酒もあります。
19世紀はじめに連続式蒸溜機が発明される以前は、粗末なポットスチル(単式蒸溜器)で蒸溜していたため雑味が多く、ハーブ類で香りをつけることも多かったです。
その後できあがったウォッカを白樺炭でろ過する方法がロシアで考案されました。19世紀後半には連続式蒸溜機が導入され、このふたつの技術によりクリーンで繊細な風味を持つウォッカの原型が完成しました。
ウォッカが広まり世界の国々で製造されるようになったきっかけは、1917年のロシア革命以降です。 アメリカでは1933年に禁酒法が撤廃されるとウォッカ製造が盛んになり、ウォッカをジュースで割るカクテルが流行りました。
その後ロシアやポーランドといった地域発祥の酒がアメリカのナショナルドリンクになりました。現在はアメリカが世界一の生産国となっており、日本でもサントリーが精白米100%使用のジャパニーズクラフトウォッカHAKUを発売しています。
ウォッカの製造方法
ウォッカの主な原料は大麦や小麦、トウモロコシやじゃがいもなどです。ウォッカは、主成分のエチルアルコールを抽出し加水して作られています。ウォッカ最大の特徴は、ウォッカの製造工程である白樺などの活性炭によるろ過がされていることです。
これはウォッカの刺激成分を除去し繊細で芳醇な香りやまろやかさを出したりする役割を果たしています。
白樺もしくはアカシアの活性炭を使いろ過することで、高品質なウォッカに仕上げられ、完成したウォッカは無色・無臭です。基本的に熟成や貯蔵はされず、ろ過された原酒をそのまま瓶詰めします。
アルコール度数はどのくらい?
ウォッカはアルコール分を高めた蒸留酒の抽出後に加水を行い、アルコール度数を調節して作られます。 そのため40度以上のモノも多く発売しているのが特徴です。またウォッカの中には40度以下で比較的飲みやすいフレーバーウォッカもあり、初心者におすすめです。
さらに、 ウォッカは蒸留を重ねると糖質が抜けるのでダイエット中や糖質制限中でも飲みやすいお酒となっています。世界で最もアルコール度数が高いお酒は、ポーランド産ウォッカのスピリタスで、蒸留回数は70回以上行われるのが特徴です。
アルコール度数が高すぎるため、注意しないと火を近づけると引火してしまう恐れがあります。
ウォッカの飲み方
本場ロシアやポーランドでは、キンキンに冷やしたウォッカをショットグラスに注いで一気に飲むのが一般的です。ウォッカは、アルコール度数が約40度のものでもマイナス31度まで凍らないといわれています。
そのため、家庭用冷凍庫にウォッカをボトルごと入れて冷えたウォッカを楽しめます。 冷凍庫で冷やしたウォッカはトロっとまろやかな飲み口になるのが特徴。のどごしを楽しみながら至福のひと時を過ごせるでしょう。
一方でウォッカはアルコール度数が高いので、ストレートで飲む場合はミネラルウォーターを用意するなど飲みすぎないように注意をしましょう。
ウォッカの種類
ウォッカの種類は大きく分けて2つあります。すっきりとした味わいでカクテルベースとしても使われるピュアウォッカ。そしてそれをベースにフルーツ、ハーブ、香辛料を加えたフレーバーウォッカがあります。
2大ウォッカ大国といわれるロシアではピュアウォッカ、ポーランドではフレーバーウォッカを多く生産しているのが特徴。原産地はロシアで、最初はライ麦のビールを蒸留していたと考えられています。
ピュアウォッカの代表的なカクテルはソルティードッグやモスコミュール、スクリュードライバーなどです。フレーバーウォッカは初心者にも挑戦しやすく、フルーツジュースや清涼飲料を割り材として作るカクテルにも最適です。
カクテルの種類にはオレンジで割ったスクリュードライバーや、トマトジュースで割ったブラッディメアリーなど、有名なカクテルが幅広くあります。
そのほかにも蒸留とろ過を繰り返して純度を高めたプレミアムウォッカや、少量のみ作られるクラフトウォッカなど高価格帯なども人気が高いです。
これらはカクテルとして飲むのではなく、-20℃くらいまで冷やしストレートで飲むことを前提に作られています。口当たりはトロっとしており非常に繊細な味わいを楽しめるでしょう。
レギュラータイプ
レギュラータイプとは一般的なウォッカで、ピュアウォッカとも呼ばれています。
無色透明で原料由来の味や香りのクセがない、レギュラー・タイプの中でも原料や製法にこだわり高品質や高級であることをうたった、プレミアム・ウォッカがひとつのジャンルとして扱われることもあります。
強いアルコール感がある一方でクセがないため飲みやすく、カクテルはもちろんストレートやオンザロックと、どのような飲料ともあわせやすいのが特徴です。
フレーバードウォッカ
フレーバードウォッカとは、ピュア・ウォッカをベースにレモンやリンゴ、チェリーなどのフルーツや草根木皮などで香りづけをしたり、糖分を加えて飲みやすくしたウォッカです。
フレーバーが付いたウォッカをストレートやロックで味わいたい方におすすめで、ほかにも炭酸がプチプチと弾けるときに香りが楽しめるため、ソーダ割りにも最適ですよ。
フレーバーウォッカは、主にロシアやバルト海沿岸地域で多く造られており、ポーランドで造られているズブロッカやリンゴの葉や、ブランデーなどを加えて樽熟成させるスタルカなどが有名です。
プレミアムウォッカ
プレミアムウォッカは、原料の素材にこだわったり製造工程に特別な作業を加えるなど、ポピュラーな存在であるスタンダートウォッカとは差別化されています。
香りや口当たりに高級感があるため、普段から飲むというよりは特別な行事の際に飲む特別なウォッカとしていることが多く、飲み方は素材や口当たりを楽しむためにストレートやロックで飲まれることが多いです。
雑味がなくクリアな味わいで純度をどこまでも高められるため、蒸留とろ過を何度も繰り返して造られます。なかには加水の際に氷山の水を使ったり、ろ過素材として銀や水晶を用いたものや、ボトルやパッケージがしゃれなものまで幅広いラインナップも魅力。
プレミアムウォッカは、ふつうはカクテルベースとしてではなく、ウォッカそのものを味わうためストレートで飲まれます。
ウォッカを使ったカクテル3選
ウォッカの飲み方は非常にさまざま。ウォッカそのものの風味を楽しむ飲み方はもちろん、カクテルのベースとしても人気です。その中でも非常に人気な銘柄は、以下の3点です。
1.スクリュードライバー
オレンジジュースの甘味と酸味が魅力のカクテルスクリュードライバー。ウォッカをオレンジジュースで割ったシンプルなカクテルです。名前の由来は、油田の作業員が工具で混ぜて飲んでいたことから、この名前が付いたといわれています。
ウォッカは基本的に無味無臭なので、オレンジジュースのさわやかな酸味と自然な甘味が邪魔をしません。クセのない味わいで、女性を中心に幅広い世代に飲まれている人気のカクテルです。
すっきりと飲める一方で、アルコール度数の高さが特徴です。 辛口のウォッカに甘口のオレンジジュースが加わるため、男女問わず人気があります。飲みやすいですが、アルコール度数は12%〜とやや高め。
スクリュードライバーはカクテルの中でも比較的簡単に作れるので、自宅でも挑戦しやすいですね。
2.ソルティドッグ
ウォッカをグレープフルーツジュースで割るだけのシンプルなカクテルの、グレープフルーツ独特の苦味と酸味がドライなウォッカと好相性なソルティドッグ。
グラスの縁に塩や砂糖をつけるデコレーションのことをスノースタイルといい、ソルティドッグは塩をつけるスノースタイルの代表的なカクテルです。
縁につけた塩と一緒に口に含むとグレープフルーツの甘味が際立ち、絶妙な味わいに変化します。ソルティドッグは塩しょっぱさとグレープフルーツの苦味と酸味を味わえる飲みやすいカクテルです。
アルコール度数は18度でソーダや割り材で割っても、ウォッカ特有の爽快感も堪能できるでしょう。お好みのカクテルをお家でも気軽に楽しめます。
3.モスコミュール
キリリとしたクリアなウォッカとジンジャーエールの刺激とライムのさわやかな香りが魅力の定番カクテル。モスコミュールとはモスクワのラバという意味で、ガツンと効いてくるのにさわやかな飲み口。
作り方は、ウォッカをジンジャーエールで割り、そこに搾ったフレッシュライムやライムジュースを加えるレシピが一般的です。ベースとなるウォッカは無味無臭ですが、アルコール度数が非常に高いお酒なので、喉元を通るときに体が熱くなるような重厚感もあります。
モスコミュールのアルコール度数は10〜15度くらいが一般的で、ビールのアルコール度数が5度前後であることから、アルコール度数は高めとなっています。
まとめ
ウォッカには長い歴史があり、飲み方もさまざまな種類があります。カクテルなども作れるため、お酒の弱い方でも楽しめるでしょう。ソーダ割りやロックなどさまざまな楽しみ方ができるため、自分好みの飲み方を楽しんでくださいね。