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【ハーブの女王】ヨモギは美容にいい?副作用はある?気になる効能とおすすめの使い方を紹介!

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日本人にとって身近で春の訪れを感じさせる植物「ヨモギ」。ヨモギは、体の健康を整えるスーパーフードとして今注目されているのをご存じですか?

本記事では、そのようなヨモギの効能や活用法を紹介します。

摂取する際の注意点や副作用についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

ヨモギとは?

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キク科ヨモギ属の多年草植物で、若葉を食用とする春の七草の一種です。高い栄養価や効能を持つことで、「ハーブの女王」とも言われており繁殖力が強く、どこでも育つため自然から採取して食用に加工するという方も多いです。

昔は切り傷や下痢止め、食あたりなどの治療薬として内服外服問わず利用されており、沖縄では「ふうちばあ」という乾燥ヨモギを煎じて健胃剤にしたり、蒸留酒につけたものを薬用酒として利用されています。

中国でもヨモギの葉は別名「艾葉」(がいよう)と呼ばれ、昔から漢方として扱われており消炎や止血に用いるだけでなく、ほかの薬草と合わせて下痢止めや解熱、利尿や便秘改善などに役立てられていました。

ヨモギの採取方法は大きく分けて生のヨモギを採取する方法、乾燥ヨモギやパウダー状になっているものを購入する方法の2つがあります。生のヨモギを摂取する場合は、食用の柔らかい新芽が取れる3〜5月頃がおすすめです。

生のヨモギは栄養価が高い一方、保存期間が2日ほどしかないうえ、似たような毒草もあるため、食中毒のリスクもあるため、自己判断ではなく、野草に詳しい人などと一緒に採取するようにしましょう。

乾燥や粉末状のヨモギであれば、その点除菌済みなど安心して飲めるタイプのものがハーブ専門店やスーパー、ドラッグストアやネットショップなどで販売しているので、初めて使う方や手間をかけたくないという方はこちらをおすすめします。

ヨモギは美容にいい?

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ハーブの女王とも言われるヨモギにはどのような効果が期待できるのでしょうか。ここでは、ヨモギの及ぼす美容効果について紹介します。ヨモギに期待できる美容効果は以下の2点です。

  • 老化防止
  • デトックス効果

では、順番に解説します。

老化防止

ヨモギにはクロロフィルとβカロテンという抗酸化作用の高い成分が豊富にあるのが特徴です。抗酸化作用とは、体の酸化を防ぎ、「活性酸素」の発生を抑制します。活性酸素が体内で増えてしまうと、シミやシワなど年齢肌の原因にもなってしまいます。

ヨモギの緑色の色素となっているクロロフィルは、体内にある老廃物を体外へ排出する殺菌、浄化作用があるので赤みや痛みを伴う炎症反応を抑制するだけでなく、ニキビや肌トラブルといった症状を防ぎ肌を清潔に保てるので、美肌や美白に効果的です。

デトックス効果

ヨモギに含まれるβカロテンには抗酸化作用だけでなく、利尿作用があり、体内の老廃物を体外へ排出することによってむくみ改善が期待できます。

また、カリウムも豊富に含まれており、ナトリウムの排出を促進することで過剰に摂取してしまった塩分を外に排出できます。体内の塩分が下がることにより、むくみの改善や高血圧予防も期待できるので、積極的に摂取していきましょう。

近年では、ヨモギは食用として摂取するだけでなく、「美容液」や「化粧水」「乳液」などの美容製品や「タブレット」「サプリメント」など手軽に摂取できる食品も増えています。

ヨモギの効能

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美容だけでなく、健康面でもヨモギは力を発揮します。ヨモギに期待できる効能は以下の6つです。

  • 増血作用
  • 便秘解消
  • 冷え性改善
  • 安眠作用
  • アトピー性皮膚炎の改善
  • がん予防

では、順番に解説します。

増血作用

ヨモギにはビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンKが多く含まれており、その中でもビタミンKは野菜の中でもトップクラスの数値です。

ビタミンKには、骨の形成を促す作用だけでなく血の増血を助ける働きがあり、血液をサラサラな状態に変え、きれいな状態を保ちます。また、出血が止まりやすくなるといった止血作用もあるので、ヨモギは昔から治療薬としても利用されてきました。

便秘解消

水に溶けにくい不溶性食物繊維を豊富に含んでいるので、腸内にある有害物質を吸収し、体外へ排出してくれます。食物繊維には腸内環境を良くするだけでなく、大腸がんの予防やお通じの改善にも効果的です。

また、不溶性食物繊維には大腸内の細菌によって発酵、分解されてビフィズス菌などの善玉腸内菌の餌となるため、善玉菌が増えて腸内環境を良好にしてくれる作用があります。

冷え性改善

ヨモギには血流を良くし、血行を促進してくれる働きがあるので、ホルモンバランスの乱れを整えるなど冷え性で悩んでいる方にも効果的です。

また発汗作用もあるので、体の表面だけでなく芯から温められるので、肩こりや、肩こりからくる頭痛の解消にも作用します。

安眠作用

春を感じさせる爽やかな香りがするヨモギには安眠効果も期待できます。また、その香りの良さからアロマに利用する方も多いです。ヨモギの香りの主成分は「シネオール」と「αツヨン」という成分です。

シネオールには、興奮した神経を落ち着かせる働きや、イライラを解消し、疲労感を軽減する働きがあります。αツヨンには、殺菌、防腐効果だけでなく、爽快感やリラックス効果が得られます。

寝る前に温かいヨモギ茶なども摂取すると、体が温まるだけでなく安眠効果が得られるので、深い眠りにつきたい方におすすめです。

アトピー性皮膚炎の改善

ヨモギに含まれる抗炎症作用は皮膚のかゆみを鎮め、アトピー性皮膚炎にも効果があり、きれいな肌への生まれ変わりを促進させます。

特に幼児はかゆみを我慢できず、症状を悪化させてしまう傾向があるので、ヨモギ風呂への入浴といった手軽に始められる方法を用いることで子供の肌への負担も少なく症状を改善できます。

ヨモギ風呂は、体温を上げて血行を良くすることで浄血効果やデトックス効果があるため、体の内側から体質改善が期待できるでしょう。

がん予防

ヨモギはトマトやカボチャなどに多く含まれるβカロテンを多く含む緑黄色野菜です。

βカロテンとは、皮膚や粘膜を丈夫にするだけでなく、抗酸化作用や免疫力の向上に大きく関わり、健康を保つために重要な働きをする栄養素で、がん細胞が生まれにくくなるなど、がん予防にも効果的です。

ヨモギに含まれるβカロテンはほうれん草の約3倍以上と言われており、野菜の中でもトップクラスの数値となっています。

ヨモギの活用法

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健康だけでなく、美容にも効果のあるヨモギですが、どのように取り入れれば効率的に摂取できるのでしょうか。ここでは、効率的にヨモギを摂取する以下の3つの方法を紹介します。

  • 調味料として使う
  • お茶にして飲む
  • お風呂に入れる

では、順番に解説します。

調味料として使う

草もちや草団子といった和菓子に用いられていることが多いヨモギですが、それ以外にも天ぷらの具材として加えたり、炊く前のご飯に混ぜ合わせて一緒に炊き上げたりすると、ヨモギの爽やかな香りを手軽に楽しめるのでおすすめです。

ほかにも、市販では生のヨモギだけでなく乾燥させてパウダー状になっているものもあるので、パンやお菓子の生地に練り込んだり、みそ汁に加えたりなどさまざまな料理に活用できます。

お茶にして飲む

ヨモギには美肌効果やダイエット、貧血改善や血行促進などのアンチエイジング効果があり、煎じてお茶にすると飲みやすく日々の食生活からも気軽に摂取できます。

またカフェインが含まれていないため、夜に飲んでも眠れなくならずにリラックスして就寝できるだけでなく胎児に必要なビタミン、ミネラルを豊富に含んでいるので妊婦にもおすすめです。

作り方は簡単で、鍋に1リットルの水と乾燥よもぎ5〜10gを入れます。火をつけ沸騰したら1〜2分ほど弱火で煮出して完成です。ティーポットの場合は茶葉約15gと熱湯をポットに注ぎ3〜4分待てばすぐに飲めます。

抽出したあとのヨモギはティーバッグや布などに包んで入浴剤として湯船に浮かべると、最後までヨモギの香りを堪能できますよ。

お風呂に入れる

ヨモギは入浴剤としても利用でき、リラックス効果のある香りや、血行促進効果があるので体を芯から温められ、体内の毒素を排出するので冷え性改善にもおすすめです。

上記のようにお茶用に抽出したあとのヨモギも再利用できますが、さらに効果が欲しいという方は、乾燥葉20gをガーゼで包み湯船の中でもみ込むようにすると、成分がお湯の中へ溶け込みます。

また、先に鍋に煮出して煮汁のみを加えると、入浴後のお掃除なども手間がかからないでしょう。

ヨモギの副作用はある?注意点は?

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ヨモギは「ハーブの女王」と呼ばれるほど効果の期待できる植物ですが、摂取する際の注意点や副作用もあるので、ここで紹介していきます。

ヨモギはキク科の植物なので、キク科のアレルギーを持っている方や、幼児、てんかん体質の方は症状が悪化したり、体調不良を起こしたりする可能性があるので、摂取するのを控えましょう。

また、妊婦の方にも摂取する量には注意が必要です。ヨモギに含まれる「ツヨン」という成分は、子宮を収縮させる作用があるので、大量に摂取してしまうと流産や早産のリスクが高まってしまうので、適量の摂取に関しては問題ありませんが過剰摂取には注意しましょう。

また、ヨモギはデトックス効果が高い植物ですが、まれに便秘や下痢、腹痛などの症状が悪化してしまう場合があります。そのため、不快な症状や体調に異変を感じたら、すぐに摂取をやめましょう。

美容にも効果的!日々の生活にヨモギを取り入れよう!

ヨモギは体を温めるだけでなく、内側から体をきれいにするアンチエイジングなど、美容面においてもさまざまな効果が期待できます。

最近では、ヨモギの高い栄養価や成分が注目されスーパーやドラッグストアなど市販でも購入しやすくなっています。

日々の食生活やライフスタイルにヨモギを積極的に取り入れ、健康的な生活を送りましょう。

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