カランコエは基本的には丈夫で、一年中葉っぱをつけたままの常緑多肉植物です。
ですが、ただ育てているだけでは、どうして?と思えることがいろいろと出てきます。
数日前までは元気だったのに、葉っぱが黄色くなってきてしまった、ポロポロ落ちてきてしまった、なんてこともあります。
その原因は何なのか、落ちてしまった葉っぱは捨てるしかないのかを紹介します。
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カランコエの葉が黄色くなる原因は?
カランコエの葉っぱが黄色くなる原因として考えられるのは、「日照不足」「水やり」「根詰まり」などです。
真夏の直射日光は、葉っぱが日焼けして黄色や茶色くなって痛んでしまうので避けますが、日光浴は必要です。午前中の優しい日射しには当ててあげるといいでしょう。
明るい日陰にばかり置いておくと、日光を求めてひょろひょろ茎が伸びてしまって、葉っぱにも栄養が行きわたらなくなって黄色くなることがあります。
多肉植物なので葉っぱに水分を溜めているため、水をあげすぎると根腐れを起こしてしまいますが、水の控え過ぎもいけません。
春から秋は、土の表面が乾いたら鉢の底から流れ出るくらいたっぷり水やりします。ただし、真夏は根腐れを起こしやすいため、土の表面が乾いて2~3日経ってからあげましょう。
土の中まで乾いていないと思えるときは、もう2~3日待ちましょう。それでも湿っているようなら、根腐れを疑い植え替えします。
土の状態は、鉢を持ち上げて重さを感じたり、割り箸や竹串を鉢の底まで土に挿して抜いたときに湿った土がくっついてくれば水分が残っている証拠です。
夏の水やりは暑さが落ち着く夕方以降にあげましょう。
また、梅雨の長雨には当てないように気をつけましょう。ジメジメした気候のときに、雨に当たり、葉っぱに水がかかったままにしていると、最悪枯れてしまいます。
冬は乾かし気味にして、月に1~2回程度の水やりにします。たっぷりではなく、水の量も控えめにしましょう。冬の水やりは気温があがってくる午前中にします。
冬の室内管理のときに、暖房の影響で葉っぱがシワシワになってしまったときは、霧吹きで少しだけ直接葉水してあげます。
暖房器具などの温風が直接当たらないところに置いてあげましょう。
肥料は5~10月頃まで、緩効性肥料を1か月に1回程度、液体肥料を2週間に1回程度与えます。真夏は株全体が夏バテしているので、肥料は控えめに与えます。冬は休眠期のため肥料を与えません。
水やりや液体肥料を与えるときは、茎や葉っぱにかからないように、土にあげるようにしましょう。鉢皿をしている場合は、水がたまったままにならないように捨てましょう。
小さい鉢植えの場合は根詰まりして葉っぱが黄色くなることもあります。
花後に切り戻し剪定をして、ひと回り大きい鉢に植え替えるのが理想ですが、同じ鉢を使いたいときは、長く伸びすぎた根っこを清潔なハサミで切ってコンパクトにしましょう。
植え替え前は水やりを控えて土を乾燥させておくことが大切です。
開花中に根詰まりを感じた場合は、根をくずさないでそのまま植え替えも可能です。このときはひと回り大きい鉢に植え替えます。
植え替えしたとき、株元で土についてしまっている下葉は取り除いておきましょう。株元は風通しをよくしておくことが大切です。
鉢の底から流れ出るくらいたっぷり水やりをしましょう。
植え替え後1週間くらいは明るい日陰に置き、だんだんと日光に慣れさせるようにします。
暖かくなってくる時期は新芽が動き出すころなので、株の栄養が新芽や新葉にばかりいき、下葉にいかず黄色く枯れてくることもあります。
下葉のみが黄色くなり、ほかの葉っぱや茎がツヤツヤ元気なときは、特に気にする必要はなく、黄色く枯れた下葉を取り除くだけでいいでしょう。切り戻し剪定のタイミングでもあります。
そのほか、葉っぱが赤くなるのは気温が低すぎるため、葉先が丸まってくるのは水不足のためそうなると考えられます。
葉が落ちる理由と対策
葉っぱが落ちる大きな原因は気温です。秋から春先にかけて、寒い時期に花を咲かせますが、寒さには弱いです。
最低気温が10度を下回る日が続くようなら、室内管理に替えてあげましょう。霜が当たる前には室内に移動させます。
このときも、外から突然暖かい室内に移さないで、1週間程度は玄関や廊下などで中間温度に慣れさせてから、暖かい室内に移動させるようにします。
突然気温が変化してしまうと、葉っぱがポロポロと落ちてしまうことがあります。
室内に移動してからも窓辺などで、午前中はしっかりと日光浴させてあげるようにしましょう。
夜は窓辺から離すなどして、5度を下回るような環境には置かないように気をつけてください。寒さで葉先が黄色くなって、だんだんと茶色く固くなって枯れてしまいます。
暖かくなってきて、最低気温が10度を超えるようになれば外の管理に替えます。
このときも1週間程度かけて徐々に気温に慣らしていくようにしましょう。暖かい室内から急に外に出して寒い風に当たってしまうと痛んで黄色くなりポロポロ落ちてきます。
真夏の暑さも苦手で、25度を超える日が続き直射日光に当たる時間が長いと葉っぱを落として身を守ろうとします。
真夏の日差しが強い日中は、明るい日陰に移動させてあげるなどしましょう。
葉っぱが落ちる原因として、乾燥しすぎることも考えられます。春から秋は、土の表面が乾いたら鉢の底から流れ出るくらいたっぷりあげ、真夏は根腐れを起こしやすいため、土の表面が乾いて2~3日経ってからあげます。
冬は乾かし気味に、月に1~2回程度の水やりにして、水の量も控えめにしましょう。
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カランコエの葉挿し方法
葉挿しは、落ちてしまった葉っぱや剪定で切り取った茎の下のほうから取り除いた葉っぱを使います。葉っぱの付け根部分が残っていないとうまくいきません。
茎から取るときは、葉っぱの途中でちぎれてしまわないように丁寧に取り除きましょう。乾いた土の上に仰向けに置きます。このときは土をかぶせたり水やりはしないでください。明るい日陰で管理しましょう。
土は、タネまき・挿し木用用土や多肉植物専用培養土を使います。古い土ではなく新しい土を使いましょう。用土は植え替えのときの土と同じでもかまいません。
根っこがでてきたら、根っこのところにだけ土をかぶせて霧吹きで水をかけます。
新芽が出てくると、葉挿しの親葉はカラカラに乾いてくるので、完全に枯れればそっと取り除きます。無理に引っ張ると、根っこや新芽がポロっとちぎれてしまいます。
新芽は親葉の水分と養分を吸収しながら成長しているので完全に枯れるまで待ちましょう。
新芽と根っこだけになってからも、土の表面が乾いたら霧吹きで水やりをつづけます。
トレーなどで葉挿ししたときは鉢に替えて大きく育てていきます。
春秋が葉挿しの適期ですが、この時期以外で葉っぱが落ちてしまったときは、土の上に置いておきましょう。芽が出てくるかもしれません。
まとめ
カランコエの葉っぱは健康のバロメーターと考えられますね。
ぱっと見ただけでも変化に気づきやすいので、毎日健康チェックをしてあげましょう。
毎日観察することで、愛着もわいてきますよ。