生地をまとめて型を抜き、焼き上げれば完成するクッキー。料理初心者の方から日常的にお菓子作りをされている方まで、年齢問わず誰でも挑戦しやすい手作りお菓子です。美味しい手作りクッキーを作るためには、生地を上手に作る必要があります。
自宅で作っていると、クッキーの生地が思っていたよりもゆるくうまくまとまらない!なんてことがよくあります。生地がゆるければ型抜きも上手くいきません。
想定外の事態に少し焦ってしまいますが、原因によって対処法はあるので安心してください。生地がゆるくても諦めずに対処することが美味しいクッキーを作る近道です。

クッキー生地がゆるい時の対処法!
クッキー生地がゆるい時は、そのまま型抜きをするのではなく、必ず対処してから次の工程に進みましょう。生地がゆるいまま型抜きをして焼き上げると、生焼けになったりクッキーの形が崩れてしまう可能性が高いです。
まず、生地がゆるい時は生地を冷蔵庫で冷やして対処する方法があります。生地をラップに包んで冷蔵庫で2時間程冷やしてみてください。それでもゆるい場合は一晩程じっくり寝かせた方が良いかもしれません。
この時、生地をラップでしっかりと包んでいないと冷蔵庫の中で乾燥してパサパサになることもあるので要注意です。
冷凍庫で冷やす方法もありますが、時間を置きすぎると凍って硬くなり、型抜きができなくなります。冷凍庫で冷やす場合は10分置き程度を目安に生地を確認しながら冷やしてください。
小麦粉を追加する対処法も◎
クッキー生地が水っぽくてゆるい時の対処法は、小麦粉をボウルに追加してみることです。
少量ずつ追加して混ぜ合わせ、水っぽさがなくなり型抜きができる硬さになれば完了です。生地がかなり水っぽくてゆるい時でも、小麦粉は少量ずつ追加しましょう。
まとめて追加してしまうと適切な分量が分からず、多く追加してしまう危険があります。少しずつ追加して、生地と混ぜ合わせながら分量を調整してくださいね。
クッキー生地がゆるい原因は何?

クッキー生地がゆるい原因を知っておけば、今後手作りする時には事前に注意出来ますね。クッキー生地がゆるくなる原因はいくつか考えられますが、代表的な原因をご紹介します。
まず、生地の温度が高いと生地がゆるくなります。生地の温度が高くなる要因には、手の温度や調理器具の温度なども考えられますが、バターの温度も関係しています。
生地に混ぜ合わせるバターは基本的に常温で溶かしてから使用しますが、寒くてなかなか溶けない時や時短のために電子レンジで加熱して溶かすこともあります。
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冷蔵庫でじっくり冷やすのがおすすめ!
電子レンジで加熱したバターを冷まさずに生地に混ぜ合わせると、生地の温度が上がってゆるくなるのです。生地の温度が高いことが原因であれば、冷蔵庫でじっくり冷やすことで生地のゆるさは解消できるでしょう。
次に、生地に含まれる水分量が多くても生地がゆるい原因になります。レシピ通りに作ったのに水分量が多いなんて!と感じるかもしれませんが、使用する調理器具に付いていた水分や、使用する卵に含まれる水分が原因になることもあるのです。
特に卵はレシピに書かれた個数であっても、使用する卵の種類によって大きさや性質が異なりますよね。

マーガリンを使うとクッキー生地がゆるくなる?

クッキーを作る際に必要な材料が自宅になく他のもので代用することもあり、例えば、バターをマーガリンで代用する方法があります。
バターよりも安く手に入るマーガリンで代用すればお財布にも優しくて助かりますよね。それでも、マーガリンを使ってクッキーを焼くと、生地がゆるくなるとも言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
バターとマーガリンの大きな違いは原料です。バターは80%以上が動物由来のもので作られており、一方マーガリンは80%以上が植物由来のもので作られています。
常温で保存した場合も個体状であるバターと、常温であれば液体状になるマーガリンでは原料が異なるのです。
ゆるいだけでなく塩っぽい味にも…
元々液体状のマーガリンは水素添加により部分的に固体になっているものなので、バターよりも柔らかく、バターをマーガリンで代用した時はクッキー生地がゆるくなります。
また、バターの分量をそのままマーガリンに置き換えて生地に加えると生地がゆるくなるだけでなく、塩っぽい味になることがあります。
生地にマーガリンを混ぜ合わせる時はバターの分量をそのまま使用するのではなく、バターよりも少な目の分量を意識しながら少量ずつ生地に加えましょう。
ゆるいクッキー生地を上手にまとめる方法

クッキーの生地がゆるいまま型抜きをして焼き上げた場合、生地の中の水分が乾燥せずに生焼けのクッキーになる可能性があります。
また、シンプルなデザインの型抜きなら影響はないかもしれませんが、複雑で細かいデザインの型抜きであれば、焼き上げた後に形が崩れたり、一部のパーツが折れてしまうことがあります。
なるべく生地のトラブルは対処した上で次の工程に進みましょう。
ゆるいクッキー生地を上手にまとめるには、生地がゆるい原因を把握する必要があります。
生地の温度が高い場合や生地に含まれる水分量が多い場合など、考えられる原因は様々ですが、その原因に合わせた方法で対処しなければ更に生地のトラブルを生むことになりかねません。
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調理を始める前の準備は丁寧に!
このようなクッキー生地のトラブルを防ぐためにも、調理を始める前の準備は丁寧に行いましょう。
調理器具についた余計な水分は拭いて、材料の分量は正確に計測してください。材料を代用する場合は、代用品の性質などを考えた上で分量を調整する必要があります。
また、卵のサイズによっては、レシピに書かれた個数を使用しても生地がまとまらないこともあります。もし不安であれば、卵の分量がグラム表記されたレシピを参考にしてみると安心ですね。
まとめ
今回の記事ではクッキー生地がゆるい時の対処法!原因と生地を上手にまとめる方法も紹介してきました。
バレンタインやクリスマスなどのイベント、人へのプレゼントや趣味のお菓子作りなど、様々な場面で楽しめる手作りクッキー。
簡単に作ることができるので、初心者の方でも挑戦しやすいお菓子ですが、それでも材料の分量や性質、大きさによっては生地がゆるくてまとまらずに上手くいかないなんてこともありますよね。
レシピ通りに作ったはずが失敗した!と落ち込む前に、生地がゆるい原因を考え、原因に合った対処法をやってみてください。型抜きをする前にゆるい生地を対処してまとめるだけで、美味しくて綺麗なクッキーを作る大きな一歩になりますよ。